SLG、XBH、OPS…。何の略か即座に分かる人は相当の野球通だ。長打率、単打以外安打数、出塁率+長打率の略で、大リーグの公式ホームページをのぞくと、各打者の記録欄には29、投手の欄には31もの項目が並んでいる。野球と記録の相性は抜群だ。さまざまな数字とともに野球は語られ、記憶を喚起してきた。
大投手、江夏豊さんに半年間、週に一度のインタビューを続けたことがある。ある日、黙って野球博物館で調べ物を終え、江夏さんの自宅に向かった。「きょうは『41球』でいかがでしょう」「おう、いいよ」。41球は、昭和46年のオールスターで江夏さんが9連続三振を奪った球数だった。
事前の打ち合わせもないまま、1球目からコース、球種、打者との駆け引きなどがよどみなく語られた。例えば最後の打者、加藤英司がファウルフライを打ち上げ、田淵幸一捕手に「追うな」と叫ぶ。なぜそう叫んだか。
江夏さんは、怖かったのだと言った。静まりかえる満員の観衆のすべての視線が自分に集まっていた。一刻も早く逃げ出したい。スタンドに入るファウルなど追わずに早く座って俺(おれ)の球を受けてくれ。三振に取る自信はある。早く終わらせてこの場を去ろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100819-00000086-san-soci
スポンサードリンク
ガテン
仕事のプロを応援する就職・転職情報サイト「ガテン net」登場!
DODAが注目する求人情報
あなたにふさわしい求人は、非公開の中にあり!転職のプロに相談できるのは・・・
アントレnet
資金0でも独立できる!注目の独立情報が無料で手に入ります。
