■「惨事」風化の危機 「空の安全守る…」
520人の犠牲者を出した昭和60年の日航ジャンボ機墜落事故は12日で発生から25年を迎える。今年も遺族や関係者らが墜落現場の「御巣鷹(おすたか)の尾根」に慰霊登山し、犠牲者の冥福と空の安全を祈る。単独機として世界最大となった惨事も四半世紀がたち、風化の危機に揺れる。関係者たちは事故の教訓を次世代に引き継ごうとしている。
昭和60年8月12日、日航123便は約30分の迷走の後、午後6時56分、墜落した。現場となった御巣鷹の尾根がある群馬県上野村で民宿を営む飯出八紘(やひろ)さん(68)は事故直後を除き、尾根には決して足を踏み入れず、記憶を封印しようとしてきた。
機体の残骸(ざんがい)や、引き裂かれた遺体が散乱する現場で、地元消防団員として生存者の捜索に加わったが「生き地獄」を目の当たりにした衝撃はあまりにも大きかった。
心境に変化が生じたのは、宿泊客との何げない会話がきっかけだった。「日航機の事故って…。何ですかそれは」。若い宿泊客の反応に愕然(がくぜん)とした。「私たちにとっては、忘れたくても忘れられない出来事なのに、風化しつつある」と危機感を抱いた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100811-00000066-san-soci
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