「ベートーベンの《交響曲第九番》は、長さがちょうど1時間と5分である。まさに、楽団員の筋肉と肺、さらに聴衆の根気を厳しい試練にさらす、恐ろしい時間である」(「ハーモニコン」ロンドン、1825年4月、「名曲悪口事典」音楽之友社)
天才は生きているうちに、すべての人たちから天才という評価を勝ち得たわけではない。ベートーベンの金字塔「第九」でさえけちょんけちょんに批判された。
ベートーベンの1世代後の作曲家、ロベルト・シューマンに関しての批評を同書から紹介する。
「とってつけたような新奇さ、芸術への浅はかな学識、真の表現の欠如、そして形式を不当に軽蔑(けいべつ)する態度が、これまでこの国に紹介されてきたロベルト・シューマンのすべての作品の特徴である」(「ミュージカル・ワールド」ロンドン、1853年4月9日)
作曲家はこんな批評にも耐えなければいけない因果な仕事である。それにしても、「シューマンはまったく新たに生まれ出た天才です」(ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団常任指揮者、リッカルド・シャイー)という現在の評価とは正反対なのに驚く。
シューマンはショパンと同じ1810年、ドイツのツヴィッカウで生まれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100727-00000076-san-soci
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