■小泉劇場、マニフェストで「明るい未来」演出
「さっきの小泉の演説聞いたか? すごく感動した。おれは小泉を応援する、自民党に入れるぞ」
平成17年8月8日夜。コピーライター、川上徹也(48)のもとに、興奮気味の父親から突然、電話が掛かってきた。官邸で当時の首相、小泉純一郎がテレビカメラを前に衆院解散を告げ、「郵政民営化は必要ないのか国民に聞いてみたい」と熱っぽく語った直後のことだった。
普段さして政治に関心があるわけではない父親が臆面(おくめん)もなく感動という言葉を口にする。気分の選挙の元祖ともいうべき郵政選挙の幕開けだった。
川上は著書「あの演説はなぜ人を動かしたのか」で、「小泉演説」のほか田中角栄やオバマ米大統領、ケネディ元米大統領ら有名政治家の演説の魅力を分析した。
心を揺さぶる演説には(1)何かが欠落した主人公(2)やり遂げたい遠く険しい目標やゴール(3)葛藤(かつとう)や障害、敵対物の存在-の3条件が備わっているという。「感動のツボ」を押さえた演説に国民は感情移入しやすく、応援したい気分に駆り立てられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100103-00000011-san-soci
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